■団体の設立目的■

 本団体は、人びとが幸せな人生を送るため、ピアノ演奏を生涯続けるための環境づくりを行ないます。特に障がいのあるピアニストに対しての企画、サポートを行なっています。

 具体的には、片手で演奏するピアノ楽曲の普及を通じて片手ピアノ音楽への理解を深め、子どもの健全な育成を図り、生涯にわたる人々の癒し、生きがい、楽しみを提供することを目的とします。

■活動内容のPR■

当団体は、左手で奏するピアノ演奏のコンサートの企画、運営を中心に障がい演奏家のサポート、コンサートを実施しています。

具体的には、社会問題、障害者問題などを考えられるような「二人でコンサート」シリーズと、片手ピアノ演奏と他の楽器との「アンサンブルコンサート」企画の2本立てで開催しています。

特に、教科書に載っている曲や童謡、唱歌など、なるべく多くの人々が共有している楽曲を左手でのピアノ演奏という形で紹介していきます。

■事務所説明■

「むすんでひらいて音楽事務所」代表 岡田(森本)秀子が小さい頃、母親がLP盤のレコードで童謡を聴かせてくれていました。いつしか自分でそのレコードをかけるようになり、歌うようになりました。幼稚園生になると家にピアノの先生が来てくれるようになりました。その先生はレッスンの最後にいつも童謡、唱歌をピアノの伴奏付きで一緒に歌ってくれていました。そして音楽が大好きになりました。

 そんな思い出から「むすんでひらいて音楽事務所」を立ち上げました。

 岡田(森本)は大学卒業の頃、精神病を患い、その薬の副作用で40歳過ぎに右手の中指、薬指に局所性ジストニアを患いましたが、多くの方との出会いにより、50歳を前に左手のピアニストとして復帰しました。

 そんな体験から、片手に障害を持ったことにより絶望した音楽家たちを救ってきた片手ピアノの演奏の理解を進めるとともに、左手でのピアノ演奏(目に見える障害)によって目に見えない障害(精神病など)についての理解も進めたいと思うようになりました。

 「むすんでひらいて音楽事務所」では主に片手のピアニストのサポートと片手でのピアノのコンサートの企画、運営を行っています。

むすんでひらいて音楽事務所ではコラボコンサートの二つの企画を考えています。。

  1. 社会問題、障害と左手のピアノ
  2. ほかの楽器と左手のピアノ
  • 二人でコンサート

障害によって出来ないことを補い合い、そして新しい物を創造したいと思っています。

自分を表現しようとするとき、障害が邪魔になることがあります。頭では分かっているけれど上手く伝えられない、というようなことが起きるのです。

例えば、鬱であれば身体は元気なのに頭(心)が動かない。

ジストニアであれば頭では両手でピアノが弾けるが右手が思うように動いてくれない。

脳性麻痺であれば頭で分かっているが言葉にしづらい。

というようなもどかしさが起きるのです。

そのもどかしさを補うようなそんなコンサートを目指しています。

  • 片手のピアノ作品の特徴として

同時に奏することのできる音が少ない。

ペダルを多用する。

音の跳躍が多い。

などが考えられますが、これらの特徴を、ほかの楽器とコラボする試みをします。

精神疾患を患っても適切な治療と周りの人の理解、支えによってうまく社会生活が送れるようになると考えます。

そのことも片手で演奏することによってお伝えしたいと思います。